「教えるということ」を学んだり、体験したりしなければ、「教育的機能」は身につかない

公開日: 2012/06/22 MSW SW解体新书制作委员会

大学4年生のMSW志望者対象に、現任MSWが、より現場に近い教育、就職後までのフォローアップをしていく(ほぼ)マンツーマンに近いマッチングシステムみたいなものを作りたいなと考えています。

より年齢の近い現任者に学び相談できる環境、かつ、現任者にとっての「教える場の創出」という2つのニーズを満たすシステムとして、試験的にやってみたいな、と。




「教える経験」無しにキャリアを積み上げざるを得ない場合が多い、というのが、結果、MSWたちの教育的機能を脆弱なものにしています。





いくら実践経験が長かろうと、「教える訓練」すなわち、「教えるということ」を学んだり、教えてもらったりしなければ、「教育的機能」は身につかないのです。




現場でガツガツやって、ある日ぽーんと管理的業務に付かざるを得ない立ち場になったときに、後輩を育てた経験が無い、なんてことはこの領域ではざらにあります。




自身の「教育的機能」の欠落を棚に上げて、「見て盗め」と言うことは簡単ですが、それでは、この業界の現場教育の構造的問題を先送りすることにしかならないのです。





そういった意味で、「認定社会福祉士制度」は、自分たちの職業領域の足下を全然見ていない(というか、見ないフリをしている)お粗末な制度にしか見えません。
少なくとも私を含めた中堅入り口世代は、この制度を考えたお偉いさんたちを冷笑的に見ている人が多いように感じています。




そのあたりをどうにかしたいなーと。
最近、改めてその思いを強くしています。



いずれ、ソーシャルワーク実践解体新書制作委員会にて、企画をしたいと考えています。



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