患者さん家族を取り巻く環境にアプローチするということについて考える

公開日: 2012/06/08 MSW 思索

この仕事は、患者さんの生活が、胴体着陸して壊れてしまうかもしれないところを、軟着陸させることができるだけでも大きな意味を持ちます。

結論:ソーシャルワーカー1人でできることはほとんどありません。




だからこそ、患者さん家族を支える「場」、そしてその先にある「環境」の設定ということについていつも考えるのです。


ときには、患者さん家族と、その関係者たち(院内・地域の専門職たち)の問題意識を同じところまで持ち上げて、モチベーションを注入し続け、関係者各々の空気が抜けないようにアプローチしつづける、ということは、その裏方作業にしっかりとしたソーシャルワーカーとしての根拠を持たないと実行が難しくなります。




でも、それがうまく出来さえすれば、それは慣性の法則のように、チームとしてのいいエネルギーの流れが生まれ、いつしか、ソーシャルワーカーが空気を入れずとも、他のチームスタッフが、空気を入れる役を買って出るようになります。



ソーシャルワーカーが他のスタッフに空気を入れてもらうことだって多々あるわけです。



そのような循環が生まれるような院内外のチームを組めると、チーム自体が、慣性の法則のように、ひとつの生態系のように駆動し始めるように思います。



ですが、上記については、まずなによりも、Drをはじめとするチームメンバーとの信頼関係があってこそ。確実な仕事を積み上げること。メンバーが互いに求め合う専門性を、確実に返していくこと。それが一番大切です。


日々のそういった積み重ねの上にしか、なし得ないことがことがたくさんあります。

チーム全体の能力が底上げされれば、より質の高いチームでの関わりが可能になる。
そこに自身の専門性を持って、どうかかわれるか。

そう日々、問い続け、患者さん家族、スタッフと関わっています。


ソーシャルワーカーとしての自分が今どの段階にいるか。
そして課題設定をどうするか。ときに振り返り、考えることの大切さを痛感しています。



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