医療ソーシャルワーカーの必携本 11選(制度編)

公開日: 2013/08/06 MSW 勝手にブックレビュー 制度 読書記録



書籍の検索をし、当ブログにいらっしゃる方も多いようですので、「医療ソーシャルワーカーの必携本」と題し、以下にまとめてみました。
面接技術については、「ソーシャルワーカーが面接技術を学ぶ上で読んでおきたい書籍5選」にまとめましたのでよろしければご参照ください。



1.【新福祉制度要覧】
20年以上、改訂を加え、発刊され続けている本書。
以下の通り、制度の要覧として、カテゴリ別に記されています。
各項目の記載自体はそこまで詳しくはありませんが、「どこに聞けばいいのか」ということが必ずわかるようになっているので、要覧という名の通り、わかりやすく見やすい一冊です。

(目次)
第1部 医療保障
第2部 所得保障など
第3部 障害者(児)の福祉制度
第4部 高齢者の福祉制度
第5部 子ども・家庭・女性の福祉制度
第6部 関係機関など






2.【患者さんにそのまま見せる診療科別医療福祉相談の本】

(目次)
第1章 診療科別医療福祉相談(脳神経外科神経内科 ほか)
第2章 医療費相談(医療費相談のポイント医療保険の種類 ほか)
第3章 生活相談(生活保護法、障害年金 ほか)
第4章 退院相談(退院相談援助の主なポイントとシステム化医療機関への転院相談 ほか)
巻末資料(透析患者への医療福祉制度説明マニュアル。腎移植前の自立支援医療申請の説明マニュアル ほか)



「診療科別」、「患者さんにそのまま見せる」というところがキーワードである本書。
新人時代に、制度関係のパンフレット等を作成した身としては、これを作ることの労力が少しは理解できるので、すごいなと一言。






3.【医療福祉総合ガイドブック】

内容紹介
医療・福祉サービスを利用者の生活場面に沿って解説したガイドブック
必要な制度が見つかる! わかる! 活用できる! 
医療・福祉サービスを利用者の視点で一覧できるガイドブックの2013年度版。
医療・福祉制度の理解のために解説を見直し、「通知」レベルの最新情報もフォローし大幅刷新! 相談に素早く、確実に対応し、利用者の生活に寄り添う保健・医療・福祉関係者必携の1冊。


現任者の方々が、現場での活用という視点で書かれた一冊。
年度ごとに改訂がなされ、その内容も「現場レベルで活用ができるか」
というポイントに沿って書かれており、非常に重宝する一冊です。




4.【社会保障便利事典】
週刊社会保障編集部が刊行している社会保障制度関係のバイブル本。
毎年発刊されており、その内容の精度も高いです。
発刊元が「週刊社会保障」を出しているところなので、納得です。

(目次)
第1章 妊娠・出産・育児・児童
第2章 病気・けが・障害
第3章 労働災害と職業病
第4章 交通事故
第5章 失業・再就職・両立支援・雇用
第6章 生活困窮者
第7章 高齢者
第8章 死亡





5.【診療点数早見表】
診療報酬点数についての「根拠」を探すならこの一冊しかありません。
日常業務で頻繁に読み込むものではありませんが、職場に一冊は置いてあったほうがいいと思う一冊。



6.【障害者総合支援法 早わかりガイド】

私は、所属機関の特性上、自立支援法に基づくサービスの活用をされる方が少ないので、制度についても知識が追いついてこないと実感しています。そんな際に、制度の概略を知るに役立つ一冊。

(目次)
第1章 障害者総合支援法への歩み
第2章 知っておきたい障害者総合支援法のサービスのしくみ
第3章 介護給付費・訓練等給付費の利用手続き
第4章 定率負担から、利用者負担の見直しへ
第5章 サービスごとに見た障害者総合支援法





7.【障害年金の受給ガイド】

障害年金については、その制度の複雑さ故、書籍等で根拠をしっかりと確認した上で、患者さんの申請手続きのお手伝いをすべきだと思います。そんな時に役立つ一冊です。
医師に、障害年金の診断書の依頼をする際に、記載のポイントなどを知っていないと、医師が誤った記載をしていたとしても、気づくことができません。ですので、診断書についての書籍についてもぜひ目を通しておきべきだと思います。


8.【障害年金と診断書】



9.【生活保護手帳】

10.【生活保護手帳 別冊問答集】


生活保護の制度運用の根拠となっている、「生活保護手帳」
医療機関では、患者さん家族の生活保護申請のサポートをすることもあります。
これは、必読、必携です。



11.【Q&A貧困とセーフティネットの基礎知識 


「国民健康保険料を滞納するとどうなりますか」、「社会保険に加入できる労働者とできない労働者がいるのはなぜですか」、「失業給付金の給付額は自分で計算できますか」など、タイトルの通り「Q&A」形式で、構成された有用な一冊です。

目次 
1章 貧困の現実
2章 医療のセーフティネット
3章 年金のセーフティネット
4章 雇用のセーフティネット
5章 非正規労働とセーフティネット
6章 生活保護制度
7章 その他の主なセーフティネット


【在宅医療】
勇美記念財団の在宅医療テキストが非常にわかりやすく有用です。
下記、ホームページから無料でpdfファイルをダウンロードできます。
私は、これで勉強をしました。



いかがでしたでしょうか?
少しでも参考になったなら嬉しいです。



【関連エントリ】
「ソーシャルワーカーが面接技術を学ぶ上で読んでおきたい書籍5選」


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