新しい組織・チームに参加する際に気をつけておくべき自身の”ポジショニング”について考える

公開日: 2014/03/23 コミュ論 チームアプローチ 教育 自己覚知



某教育系ベンチャー企業のとあるプロジェクトに声かけをいただき1年間、アドバイザーとして関わらせていただくことになりました。舞台は小学校です。本日、ミーティングに参加させていただきました。


ミーティングの中で、他の事例において、小学校関係者から、部外者である、大学生等のピアティーチャーや、地域のボランティアに対して、「使えないか、しゃしゃるか」という評価がされることが多い、という話を聞きました。


この話を聞いたときに思ったのが、「既存の学校システムからの拒否反応」という言葉と、「ポジショニング」という言葉です。


「使えないか、しゃしゃるか」という評価は、端的に個々の資質的なものとは別に、自身の「ポジショニング」を見立てるというプロセスを経ずに、教育現場という特殊な構造に足を踏み入れたことにより、下される部分も大きいのだろうなと思いました。


とあるシステム(組織でもなんでも)における自分の立ち位置を見極め、その上で、自分が為すべきことを考える、というプロセスが必要だと考えます。


「どのような記号や属性を有する”自分”が、どのようなシステムの中に入っていこうとしているのか。自分がこのシステムに関わることで、どのようなことが起こりえるか。そしてその上で、どうのように振る舞うか、振る舞うべきなのか」


ということを考えておくことは、様々なリスクや余計なコンフリクトを減らす方向に働くように思います。


このような自身のポジショニングを勘案せずに、無自覚に、既存のシステムの中に入っていくことによる既存のシステム側が起こす拒否反応の結果が、「使えないか、しゃしゃるか」という言葉に表れているのだろうと想像しました。


端的に言うと「よそものに何がわかる?」ということなのでしょう。


これって、どんな領域においても起こることで、新しいチームや組織に加入する際に、「自分のポジショニング」について考えておくと、全体を見通した上で、既存のシステムの中で親和性の高いところ、もしくは、エラーが生じているところへの応急処置的な関わり、が可能になり、既存のシステムからの拒否反応を極力少なくした上で、システムに組み込まれていくこと(Joinしていくこと)ができるように思います。


自分が有するバックグラウンド(特に、既存のシステムに対して、提供可能なメリット。これは時間でも技術でもなんでも)に自覚的であることが、既存のシステムに入っていく際に「自身のポジションニング」を勘案する上で大切なことなのだと、改めて思いました。


それに加えて、既存のシステムが、どのような困難さを有しているかについての洞察があれば、その困難さに対して、自身のバックグラウンドを、どう活かして、システムの有してる困難さに関われるか、ということも言えるようになると思います。


私自身も、教育については素人である中で、このプロジェクトに対して、どのようなメリットが提供可能なのかを再考していきたいと思った、学び多き、そして、今後のプロジェクト展開を楽しみに思う一日でした。



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