NHKドラマ『サイレント・プア』第1話実況ツイートまとめ

公開日: 2014/04/08 CW


NHKドラマ:深田恭子主演「サイレントプア」第一話終了しましたね。
視聴しながら、シーンごとに印象的だった台詞と、ソーシャルワーカーとしてみたとき、台詞やシーンについて感じたことについて感想をtweetしていましたので、ブログにもまとめておきます。

第一話あらすじ。
社会から孤立した人たちの「SOS」を見つけ出し、手を差し伸べようと、今日も町を駆け回るコミュニティ・ソーシャルワーカーの里見涼(深田恭子)。近隣住民から苦情のあったゴミ屋敷の対応に乗り出すが、その主は江田房枝(香川京子)というお年寄りだった。最愛の息子を亡くしたのがゴミをためたきっかけと知った涼は、庭にある栗の木に着目。房枝の心を開くとともに、近所の人たちに房枝のことを知ってもらおうと試みる。

【以下、ネタバレを含みます。】

「ありがとうございます。親身にご心配いただいて…」
ゴミ屋敷の江田さんの家の前に詰めかける住民たちに対して、里見が言った言葉。


「どっちも彼女の真実。色んな面を持っている」
小綺麗にしてファストフード店にいる江田さんとゴミ屋敷の江田さんが同一人物だと驚いた後輩CSWに対して里見が言った一言。援助者はクライエントにとっての"不在の他者”ですね。


「でも、あの木は立派よね。栗の木」 里見が、江田さんがゴミだらけの家の中で感じた違和感、気づき。

里見は、江田さんが栗の木を大切にしているのでは?という仮説から、アプローチをすすめていくシーン。
まずは、問題ありきじゃなくて、その人の大切にしている価値や時間を見出だすことからなのですね。

短期決戦の急性期病院でソーシャルワーク(私の仕事)をしていると、ああいったアプローチは難しいけれど、(病院はその人にとってアウェーで、家は、その名の通り、その人にとってもホームだから)、CSWならではのアプローチなんですね。


「また来ますね。今日はありがとうございました」
里見が、江田さんに対して、次回の約束と、共有した時間への感謝をのべた一言。


そして、里見がCSWとして、ある程度の時間をかけて、アセスメントしたゴミ屋敷への女性に対する、人的資源を招集。CSWひとりじゃ、できないことばかりですものね。だから、近くで生活している人たちを巻き込んでいく。
里見と江田さんの二者関係はあくまで「一点突破」の突破口であり、その先は、江田さんがその地域での暮らしを「取り戻す」過程をマネージするのですね。


そして、地域住民を巻き込み、江田さん宅の大掃除がはじまる。


そして、主体化する江田さん。里見から江田さんへバトンタッチ。

だが、掃除をする中で、見つかった一枚の写真。
家を出て何年も帰ってこない息子の存在があきらかに。
「帰って!」と強く言い放つ、江田さんの家を後にする里見。



「人さまの人生に向き合うっていうのは、しんどいな」
「一生懸命ねじを巻いた人間の時計はちゃーんと動いている」
考え込む里見にじいちゃんが、かけた言葉。



「息子さんを、もう待つのは止そうよ」
里見が江田さんにけかけた言葉。
自分が言えないことを他者が突きつけることもときに必要なことってある。誰もがそれを避けるならなおさら。

このシーンで、里見はCSWとして、江田さんの根っこに少し触れた。そして溶けはじめる心の氷。人がかわるには、他者の存在が必要なんですね。それが例えいっときであっても。


里見が栗ごはんを、江田さんにつくって贈るシーン。
過去、ご近所に、栗ごはんを振る舞っていた江田さんの過去。そして、里美から栗ごはんを贈られた現在。これは印象的な場面。
江田さんが何よりも大切にしていた息子さんとの記憶のつまった栗の樹から、また新たに江田さんがこの場所で生きていく時間が再開するのですね。江田さんの止まっていた時計の針がまた進み出したシーン。


里見は江田さんのケースをもとに、区にゴミ屋敷宅の掃除などに関する事業化案を提出。

「仕組みをつくる。」これもソーシャルアクションですね。


「孤独はつくられるのです」
里見が口にした印象的なフレーズ。

江田さんという個別のケースから、地域の声を引き出し、そして、事業化する。これこそ、現場発のソーシャルアクションですね。


そして、第一話のラストシーン。


回想シーンからの、里見の
「わたしは、もうこの手を離さない」の一言。
里見の援助者観を知るための象徴的なキーワードになりそうですね。

そして、地域福祉課長の
「キミは何かを恐れている」
も、上記のキーフレーズになりそう。

やあ、かなりディフォルメされていましたが、ソーシャルワーク的に非常にエッセスの詰まったドラマになりそうで楽しみです。私は地域で働いたことはありませんが、想像ができました。


「こんな、わたしが人を励ましてるなんて、おかしいよね」
次回予告内の言葉。次回も楽しみです。

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