Books)虐待・DV・トラウマにさらされた親子への支援 子ども‐親心理療法
公開日: 2016/10/25 勝手にブックレビュー 読書記録
翻訳者の一人である小室様からご紹介いただきました。
献本いただきましたので、読了次第、こちらでもレポートさせていただく予定です。
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(訳者である小室様よりメッセージ)
保育士さん、幼稚園の先生、親子支援に関わるみなさん、乳幼児に関わるみなさん、対人援助職のみなさん、必見!豊富な事例つきです。
アウトリーチに興味のある方、福祉系のみなさんにも参考になる部分がたくさんあります。(詳細は後述)
しかも、子育て中の人、人間に興味のある人、誰にでも参考になります。人の心、子どもの心がどんなふうになっているか、わかりやすく書いてあります。
毎日のなかで、こんなこと思うときありませんか?
・子どもが乱暴なことするとき、どう対応したらいいの?
・どうしてヤダヤダばっかり言うの!
・何でうちの子言うこと聞かないの?
・子どもが何か怖い思いをしたときどうしたらいいの?
・ざっくり、子育てがよーわからん!よくイライラする!
・(虐待のニュースを見て)何で子どもにあんなひどいことできるんだ!けしからん!
ひとつでも当てはまるものがあったら、専門家でなくても、ぜひお手にとって読んでみてください。
具体例がたっぷり載っていて、ヒント満載。
ぜひぜひご一読いただき、明日からの親子の幸せに少しでもつながれば幸いです。
序 章
第1章 子ども‐親心理療法──関係性に焦点を当てたトラウマ治療
基本の前提概念
子ども‐親心理療法の歴史的起源と発展
子どもと親の発達的側面への考慮
文化的配慮
トラウマ体験から回復するための治療の目標とメカニズム
介入様式
子ども‐親心理療法の特徴
介入の糸口——身近なことから始める
介入の場——診察室のプレイルームか家庭訪問か?
臨床家の身の安全
臨床家のセルフケア
子ども‐親心理療法の効果の研究結果
第2章 子ども‐親心理療法の段階
第1段階 基礎段階:見立てと治療契約
概要と目標
手 順
セッション1
セッション2
セッション3
セッション4
セッション5
第2段階 中核的介入段階
子ども‐親心理療法に子どもを導入する
中核的介入段階──子ども‐親心理療法への子どもの導入から、治療の核心へ
治療的介入のタイミング
介入領域
領域1 遊び
領域2 子どもの感覚運動機能の崩壊と、生理的リズムの混乱
領域3 子どもの怖がる行動
領域4 向こう見ずで、身を危険にさらし、事故に遭いがちな子
領域5 子どもが親を攻撃する時
領域6 子どもの攻撃が友達、きょうだい、他人へ向けられる時
領域7 親からの体罰
領域8 親が子どもを見下したり、脅したり、非難したりする時
領域9 加害者(別居中の親)との関係
領域10 赤ちゃん部屋のおばけ──精神病理の世代間伝達
領域11 赤ちゃん部屋の天使──親の優しい過去からの影響
領域12 別れと喪失のリマインダー
第3段階 要約と終結:治療効果の持続を目指して
第3章 ケースマネジメント
児童虐待が疑われる時──児童保護局への通告
親権問題が起こる時──家庭裁判所との連携
第4章 さまざまな治療法との類似点と相違点
A 心理療法全般に必須の項目
B 子ども‐親心理療法と相容れない項目