Books)『 超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ-2040年代に備える34のリスト-』著 落合陽一

公開日: 2017/12/03 勝手にブックレビュー 読書記録


本書の一節に”問題 ・解決 ・報酬という 3つをきちんと回せれば 、なんだって遊びになるのだ ”とあり、生きていく上で出会うものごとを遊び化するための3要素について言及している。

読んでいて、自分がソーシャルワーカーになると決めた大学4年時に、「なぜ自分は対人援助職につこうと思っているのか(思ったか)」という問いについて考えたさい、「この職業につくことで、自分がどのような報酬を得られるか」という問いに帰着したことを思い出した。


数年前に書いた文章には以下のように記されている。


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個人的には「なぜ自分は対人援助職につこうと思っているのか(思ったか)」という問いは、現場に出る前に暫定解を出しておくべきだと考えている。
自分の場合は「なぜ自分は対人援助職につこうと思っているのか(思ったか)」という問いは、「この職業につくことで、自分がどのような報酬を得られるか」という問いに帰着した。
学生時代に出した暫定解は「自分がこの職業につくのは、誰かのためではなく、自分のためである」だった。
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・人は変わることができる
・自分が生きていくためには、意味で人生を満たすことが必要だ

この2つの個人的な価値観を補助線に、この職業が自分にもたらしてくれる果実を以下のように考えた。

「危機的状況下にある他者が力強く自身の人生の舵取りを取り戻す場面に立ち会える」
「他者の人生の1ページをある程度深く共有させてもらうことで、自分が現実を構成するためのパーツとしてのコトバが数多く得られる」

そんな感じで、自分が納得できる結論を出し現場に出た。
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ソーシャルワーカーという職業が自分にもたらしてくれる果実=報酬は今もほぼ変わらない。

冒頭の”問題 ・解決 ・報酬という 3つをきちんと回せれば 、なんだって遊びになるのだ ”という言葉を借りれば、他者の問題の解決をサポートし、自分で定義した報酬を得られるという意味では、自分にとってソーシャルワーカーという職業は遊び化されているものなのかもしれない、と思わされた一冊だった。

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