ブログを5年間続けることで得られた5つの大きなもの

公開日: 2013/02/17 MSW 思索 自分史



当ブログ「新人医療ソーシャルワーカー見聞録」は2008年にスタートし、6年目を迎えました。ブログを開設したきっかけは、ブログ名の通り、当時社会人2年目だった私が、仕事について見聞きし、考えたことを残しておこうと思ったことでした。


何事も長続きするタイプの人間ではなかったのですが、ブログだけは5年間継続することができました。ブログ開設前の2005年からmixiで文章を書いてはいましたが、内輪向けの内容で、面識のない人に見られるという意識を持つことは特にありませんでした。


5年間、ブログを続けて得られたことがたくさんあります。
本エントリでは、「ブログを5年間続けることで得られた5つの大きなもの」と称し、私のブログライフから得られたことついてお伝えしていこうと思います。


1.自分の振り返りの材料を得られた



ブログを開設した目的のひとつが「自分の振り返りの材料」を得るということでした。
これは、目的通り達成できていると感じています。


ブログに文章を書くということは、「ライフログ」ならぬ、「ライフイベント×ライフストーリー×思考メモ」を残しておくことだと思います。ブログを開設以降、過去に、考えていたことや、気になっていたトピックについて書かれた自分の文章を読み返すことで、現在の自分が物事を考える上でのヒントを得られたということが数多くありました。


わたしは、気になるキーワードについて、自分のブログ内を検索し、そのキーワードについて書かれた過去の文章を読み返すということをよくします。過去の自分の文章を読むことで、「過去と現在の自分の考えがどう違うのか」ということを知ることができるため、自分の変遷を知る上での客観的資料として役立っています。


「ブログを続けてきてよかったことは?」という質問に、「未来の自分へ、考えるヒントというプレゼントを贈れたこと」とシャレて答えるのですが、「書いて残しておくことは、未来の自分への贈り物になる」というのは、本当にその通りだなと我ながら思っています。



2.自分の考えが誰かの役に立つという実感が得られた



自分の振り返りの材料を得ることを目的としてはじめたブログでしたが、開設3年目を越えた頃から、読んでくださっている人からコメントやメールを頂くことが増えました。


この仕事を目指す学生さんや、転職を考えている社会人の方から、相談のメールを頂いたり、同業者の方からは、自分の書いた文章の考えに意見をいただくという経験をしました。


見ず知らずの人から、自分の書いたものを読んで、リアクションをもらう、という経験自体がはじめてだったので、それに驚きと喜びを覚えるとともに、「自分なんぞが考えていることが、誰かの役に立つこともあるんだ」という実感を得るというはじめての経験をしました。


「自分なんぞが考えていることが、誰かの役に立つこともあるんだ」という実感を得られたことは、後に、メールマガジンを出したり、リアルの場での勉強会等を企画する際の大きな後押しになりました。


「自分のために書き続けてきた文章が、自分以外の誰かの役に立つかもしれない」という実感を得られたことで、開設3年目以降、「自分の振り返りの材料」に加え、「誰かに読んでもらう」ということを少しだけ意識し、文章を書くようになりました。



3.気づき体質が得られた



5年間のブログライフで、文章を書くためには「書くための材料」が必要だと学びました。当然のことなのですが、これに気づくまでは「日記」どまりの文章しか書けなかったという記憶があります。


私の場合、書くためには、日常の仕事から「書くための材料にするための気づき」を得ることが必要だというのは、常々、ブログを書き続けてきて思うことでした。
(多くのブロガーの方が、「書くためのネタ」を探す、というのと同じことです)


文章を、適切な表現を選びながら書き進める中で、「あれ、もしかしたら、こういう考えもあるかもしれない」、「自分は実はこう思っていたのか」などの、書き始める前には自分の中になかった、新しい「気づき」が生まれる、ひらめく、そんな一瞬に出会うことがあります。


書く目的を決めて書き始めたはずなのに、その過程で、書き始める前にはわからなかった「新しい気づき」に出会えることがあります。これは書くことで感じるとても楽しいことのひとつでした。


「書く目的を決める」→「書く」→「気づく」
この過程を繰り返すことで、「気づき体質が得られたと思っています。




4.「問い」を立て、考える力が得られた




文章を書き続けるには、『「問い」を立てること』が必要だということも、ブログを継続し、気づいたことのひとつです。


文章を書こうとする時、なにかしらについて考えています。
ですが、「考える」という行為の前提には何かしらの「問い」が存在するはずす。「考える」という行為もう少し細分化してみると、以下のようになると考えました。


何かに「気づく」


「なぜ、そうなのか?これはどのような意味なのか?」という「問いを立てる」


立てた問いについて、自分なりの回答(または解答)を出すべく、「考える」



「書く」→「気づく力」を伸ばす。「気づく」→「問いを立てる」→「考える」


このプロセスを意識し、書くことを繰り返していくことで、「書く」ことが、「考える力」を鍛えるという図式が成り立つのだ考えました。
文章を書くことで、それが『「問い」を立て、考える力を鍛えることにも繋がったと実感しています。



5.多くの新しい出会いが得られた



自分の文章がきっかけで多くの方と出会えたことも大きな出来事でした。


同業者の方や、この仕事を目指す学生さんや、実際にお会いしたことはありませんが、ブログがきっかけでFacebookでの繋がりが生まれた方もいました。
そして、一緒に勉強会等を企画する仲間にも出会えました。

私の場合、自分の仕事である「ソーシャルワーク」にテーマを絞り、文章を書き続けてきました。テーマがひとつに定まっていたことも、ブログを通じての出会いに恵まれた要因だと思っています。

そして、エントリの内容についても、出来る限り「私自身が考えたこと」をもとに、つまりは、「ソーシャルワークについて、自分の言葉で言語化する」ということを副テーマとして書いてきました。

それによって、ソーシャルワークという大きなテーマの中でも「ソーシャルワークについて、自分の言葉で言語化する」という、より狭義のテーマに興味を持たれた方達と出会えたのだと感じています。


ブログで文章を書き続けてきたことによって、書いていなかったら出会えなかった人たちに出会えたのだと思うと、5年前の自分に感謝をしたい気分になります。


今後も、マイペースにブログを継続していこうと思っています。
このエントリを読まれた方が、ブログをはじめられたら、私もとても嬉しいです。
その際はお声かけ下さい!


それでは、今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。




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