伝え方・教え方にバリエーションを生むためにできること。

公開日: 2013/03/22 MSW 思索



相手の質問がどのレイヤー(層)に位置するかを見定めないと、適切な(相手にとって)アドバイスって難しいんだな…と思うここ最近です。

言語化してきた言葉と時間の積み重ねが、言葉による層を生み、伝え方、教え方にバリエーションが生まれるのだと私は日々感じています。
ですから、日々、色々な場面で実践を言語化してきた経験がないと、教育場面で後進に伝えられる言葉は単層になりがちです。つまりは、バリエーションが生まれにくくなってしまうのです。


話が少し逸れますが、先日、某所でおこなわれたフォトレッスンに参加をしました。
まずはカメラの構造を知ろう、という第1回目。ISO値、F値、シャッタースピード…etc
これらが、写真の撮り方にどのように影響を及ぼしあっているかということがわかり大変面白い時間でした。

モノゴトの構造がどのようなものかを知ってこそ、モノゴトを効果的に活かすことができる。モノゴトを構成する各々のパーツが何のために存在するか?という構造を知ってこそ、モノゴト全体への解像度は上がり、モノゴトの「活かし方」に多様性が生まれる。と、レッスンを受講し思いました。



これは、どんなことにも言えることなのだと思うのです。


ぼんやりとした概念を、自分の言葉でパーツに分けてみる。
そうしないと、いつまで経っても、パーツが何のために存在するかということが、腹に落ちてこない。既存の概念をなんの疑問もなく使い続けると、それに甘んじてしまう。そうすると、伝え方、教え方にバリエーションという層が生まれにくくなるのです。


例えば、「インテーク面接」について、自身の現場での仕事に引き付けて、事細かに分節化し(パーツ化)し、その構成要素を書き出してみる。こんな小さなことは省略してもいいだろうってことも、事細かに書き出してみる。自分の仕事を可視化してなぞる、っていうことを繰り返すことで、自分が成している行動の解像度はあがる。それにより、伝え方、教え方にバリエーションが生まれる。


腹に落ちるっていうのは、自分が扱う言葉と、それによって表される身体運用が限りなく近づく瞬間のことを言うのだと思います。


自分がやってることと、それを表現する言葉を近似させること。
この難しさと、奥深さを知ることは、自分以外の誰かに実践を伝える際のバリエーションを生むために活きてくる。私はそう思っています。





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